計画し(Plan)、実行(Do)、事後にチェック(Check)して、次の計画の修正へと行動(Act)する。
いわずとしれたPDCAサイクル。みなさんも常々仕事でなされていることと思います。そして、いかにこのサイクルを高速で回すのか、がスピードかつ正確性を求められるこの時代には求められています。
言うは易し。そこで、このところその現場を最も知っていて、それをビジネスに応用しているある人に教えを乞うています。そのヒトこそ、この方。
山本左近氏です。
このHPでもインタビューに答えてもらい、年末にはダイヤモンド・オンラインの川上の連載にも登場してもらいました。はい、川上のPDCAの先生です。つまり、すべてはPDCAの連続で、それはどんなスポーツでも、ビジネスの現場でもすべて変わらない。ただし、F1やモータースポーツの現場では特に高速で回さないといけないと。
かねてから「川上先生も一度体験するべきです」とおっしゃってくれていました。
そこで今回、なんとサーキットを貸し切りにして、F1パイロット山本左近が直々にコーチをしてくれるというのです。
ということで、左近さんプロデュースの「のんほいサーキット」がある愛知県豊橋市までいってきました!
とてもそうは見えませんが、遊んでいるわけではありません。すべてはPDCAを左近さんから学ぶため。。。という言い訳もそこそこに、まずはフリー走行をします。
川上は初体験なので、ふらふら走っています。免許持っていますが、自分の運転のダメさが嫌になります。タイムは29秒437。。。遅いですね。
運転免許をもっている人は28.500秒のハードル超えを目指します。さあここから、どれくらいタイムが縮まるのか。
友人たちとも一緒なので、熱がこもります。タイムアタックから順番をきめてグリッドに配置し、そこからレーススタート。合計2回のレースをたっぷりやるのですが、インターバルの間、左近コーチから都度都度バグ出しをしてもらいます。
「ブレーキの踏み方はこう」「アクセルはこう」「必ず電光掲示板をみて、その強弱を自分で調整して反省してすぐ次に活かして」、、、そうか。そうだこれが高速PDCAだ。20秒から30秒でそれを一回転させて、次に活かす。
考える。熱くてぼーっとしてきた。いや、考えろ。考えて別の行動をしてみろ。それを限界までやってみろ。あれ、これはまずかった。いや、これはいいぞ。
あれこれ誰とも相談せずに10周の周回を孤独に重ねます。この間のPDCA。なんと気持ちいいことか。自分との孤独な戦い。でも、客観的に測定された十分な情報はある。
そう、自分のタイム。言い逃れできない自分の成績。KPI(重要業績指標)というか、もう結果そのもの。
この電光掲示板をみながら、頭と体を駆使してPDCAを回します。漫然と走ってみてもなにかわらないどこから、悪くなります。
そして、左近コーチにきめ細やかなアドバイスをもらい、高速回転PDCAを経験した結果。。。
最終的に26.161 秒という結果。20秒〜30秒弱のコースで、3.2秒以上を縮めました。
とそれが出たのがラスト2周くらい。はい、目が開きました。やっと目が開いたところで、タイムアップ。まだやりたい!まだ縮められる。
これがPDCAの醍醐味なんですね。仕事だとPDCAも当たり前に言われすぎて、もはやなんだか漫然としてしまいますが、個人の頑張りがむき出しになるカート。ごまかしがきかないです。
当たり前のように語っていたPDCAについて、見方が変わりました。その真髄に触れたような気がします。「左近選手」はこれを時速300キロでやっていたのです。人間業ではないですね。彼にとってビジネスの現場など、止まって見えるのではないでしょうか。
企業戦士の皆さん、カートしに来てください。PDCAの極意と、その成果が実感できます。
老いも若きも男も女も、コトへの向き合い方が変わります。
それをものすごく上手に教えてくれた左近コーチ、ありがとうございました。
以降もカート続けます。笑。