さまざまなビジネスが日夜うまれている。それはデジタル分野だけでなく、アナログなものづくりの世界でも起こっている。このコラムでは、これまでの業界の常識を変え、世の中を変えようとする取り組みを紹介する。

独断と偏見で選ぶ 川上の自腹ベストバイ2017

年の瀬でございます。
このコラムもBIG PIVOTと銘打って、「世の中のルールを大いに変えた」ものを取り扱ってまいりました。そこでぼくも2017年を振り返って、「川上の生活を大いに変えた」自腹購入したものを紹介したいと思います。

それでは早速スタートです。

1.MacBook Pro 13タッチバーなし16GB

お外に持ち出すことが多いので、MacBook 12(2015)を使っていたのですが、あまりにもモッサリで、すぐにハングアップしていました。なんど原稿が飛んだかわかりません。笑。
これはよいです。MacBook Proはノーマルではなく、必ずオーダーで16GBにしてください。いろいろ試しましたがタッチバーも不要です。体感では持ち歩いても、重量は12インチとさほど変わりません。が、スピードサクサクで、スペック云々以上に画面も広くなって、これは作業効率が爆上がりでした。
躊躇せず、早く買うべきでした。


右がPro 13。僅かな画面の差が原稿作成などの作業効率に決定的

2.LG 38インチ Ultra Wideモニタ

著書作成など、集中してこもって原稿を書くときなどは、没入感が必要です。そこで、昔から16:9のワイド以上のシネスコスクリーン(Ultra Wide)を使うようにしています。
古くは29インチを使っていましたが、昨年34インチを、そして今年は38インチに手を出しました。
これがすごいのは、約10ページ程を表示しながら、前後の矛盾やゆらぎをチェックして執筆できる点です。ものを書く人、いかがでしょうか?自分の世界に没入できますよ。


写真はわけあって34インチ。決してデイトレーダーではございません。笑。

3.作業用ディスク『LA LA LAND』
没入もよいのですが、少し頭を休めるための作業用映像も必要。
そこでこの『LA LA LAND』はうってつけ。今年大流行した映画であるので内容は説明するまでもないです。このディスクの良い点は、音楽をずーっと聞いてられるということです。

しかも原色系の色がキレイ。作業が煮詰まったときにはお世話になりました。
ただ問題は、ULTRA HDの4Kディスクを買ったので、色が綺麗すぎて見とれてしまい、帰ってこれなくなる点です。年末もずっと見そうです。


休憩と思いながらオープニングを見てしまうと帰ってこれなくなります。泣。

4.ツンとしないTOM FORDのスプレー

僕もみだしなみとして香水はつけるのですが、最初のツンとしたトップノートが気になるものです。それがまったくないのがこのTOM FORDのFLEUR DE PORTOFINO。今年の末に新発売になりました。面白いのが、洋服をすべて着た後に、服にふりかけるというのが正しい使い方。
もちろん首筋や手首につけてもよいのですが、いきなりクラクラする素敵な香を放ちます。
欠点は早めに香が消えてしまうのですが、その儚さも含めて愛せるアイテムです。


人前に出る直前にかけるのが効果的です。

5.TOOT 何度でも洗えるシルクパンツ
シルクのパンツ?しかも男性用です。しかもなんと、洗濯機で洗えます。
山嘉(さんか)精練さんが、8年かけて生み出したSHIDORIという素材。それを尖ったパンツにしてしまったTOOT。

実際に何度洗っても風合いが変わりません。お値段は20,000円ですが、毎日洗えるヘビロテパンツ、しかも大切なときにパフォーマンスをあげてくれます。

あ、「大切なとき」とは、出張や講演などですよ。笑。
なんせ蒸れない。肌触りも優しい。TOOTの枡野さんも自身を持っておすすめするこのパンツ。酷使していますが、風合いは変わらずです。


TOOT枡野社長と。制作秘話などはこちら

今年の個人的ベストバイ、いかがだったでしょうか?あえてノンカテゴリーでお送りしましたが、来年はどんなプロダクトがぼくの生活を変えてくれるのでしょうか。来年はAI系の浸透がますます進んで、面白いことになりそうです。そんな中でも、その振り子の反対側にある、アナログ系の面白いプロダクトも注目していきたいと思います。

ということで、本年もまことにありがとうございました。
みなさま、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ!