さまざまなビジネスが日夜うまれている。それはデジタル分野だけでなく、アナログなものづくりの世界でも起こっている。このコラムでは、これまでの業界の常識を変え、世の中を変えようとする取り組みを紹介する。

「マネタイズ」というテーマに、正面から向き合う
カテゴリー:ビジネス

今年1年かかりっきりだったプロジェクトがいよいよ完結です。
処女作『ビジネスモデルのグランドデザイン』以来、ずっとやりたかった方法で、世の中にマネタイズの重要性をわかってもらうプロジェクトです。

ヘビーユーザーとして惚れ込んだプロダクトや、設計思想を当事者にきくという方法を取りながら、なんとかブレークスルーのキモを炙り出そうとしてきました。

サンフランシスコまで調査にも行きました。そこで衝撃的な感覚を味わい、世の中のためにやらなければ、という使命感にも駆られました。

そしてついにそれがひとつの形を得ました。

『マネタイズ戦略 顧客価値提案にイノベーションを起こす新しい発想』 をダイヤモンド社から刊行するに至りました。

一つ一つのケースに思い入れが強く、正直書籍として全体的なテーマがまとまるのか、不安ではありました。しかしそれがかえって、川上の視野を拡げ、強くしました。

こんなことを言っては編集さんに叱られますが、売れ行きを気にしないくらい、とにかく世に出せたことがありがたいです。自分にとって、大切な著作となりました。

単独著書で9冊目。処女作『グランドデザイン』より6年たって、自分の立ち位置やミッションを今一度問い直す時期に、このような著作を書き下ろせた環境に感謝します。

そして、現在はこの本に関係して、顧客価値提案とマネタイズをうまく組み合わせてブレークスルーを実現してきた方々と、川上の連載『戦略としてのマネタイズ』 で対談をしております。

元F1ドライバーで医療法人の経営者である山本左近さん、東大を卒業しマッキンゼーで経営コンサルタントを努め、現在は尖ったパンツ屋となった枡野恵也さん、著名な放送作家として数々のヒット番組を担当した樋口卓治さんなど、突き抜けた方々との対談で、マネタイズの本質に迫っています。
あわせてぜひご覧ください。

ということで、『マネタイズ戦略』 はダイヤモンド社より12月6日発売です。
みなさんのご参考になれば嬉しいです。