さまざまなビジネスが日夜うまれている。それはデジタル分野だけでなく、アナログなものづくりの世界でも起こっている。このコラムでは、これまでの業界の常識を変え、世の中を変えようとする取り組みを紹介する。

中間管理職はどう生きていけばよい?
カテゴリー:ビジネス

先日、こんなニュースが入ってきました。

「米電気自動車テスラ 中間管理職など400人解雇」

 テスラといえば、イーロン・マスク率いるイケイケの電気自動車(EV)メーカー。先日モデル3の納車が始まり、なにかと話題の会社です。ぼくも6月のシリコンバレー訪問の際には、実は未発表のモデル3を見せてもらい、興奮を覚えました。


(川上撮影)2017年6月に訪問したTESLA本社

 そんなテスラが、中間管理職を大量解雇。これはもう、管理職のサバイバルをどうすればよいのか?という話になってしまいます。

 中間管理職といえば、ばらつきはあるでしょうが、30代〜40代。係長や課長といった、部下もいれば上長もいるという板挟みのポジション。組織で言えば、ピラミッドの真ん中あたりにいます。ここでどう立ち回れるのかが、今後さらに問われてきます。

 イントラネットやメールなどが当たり前になってから、上意下達で、経営者や上長の意図を、末端に伝える単純な「調整能力」はいまや必要とされなくなってきました。

 そこで、このようなポジションの人たちに対して企業が求める動きのひとつに、「みずから経営者のように考え行動する」ということがあります。それを体現する言葉が「イントラプレナー(社内起業家)」です。

 社内であってもアントレプレナー(起業家)のように考え、意思決定する。事業改革や新規事業開発を推進する旗振り役になる。それがイントラプレナー。そのため、お勤めの方にとっても、経営学を学ぶ重要性がこれほど高まっていることはないと思います。そして、以降はもっと重視されるようになるでしょう。

 ということで、起業志望の人も企業志望の人も、どっちかの「プレナー」にならないとこれから活躍の場無くなりそうです。アントレプレナー?イントレプレナー?

 いずれにしても、ビジネスに必要な最低限の知識レベルは上がっていますので、「サラリーマンだから関係ない」とおっしゃらず、みなさまにも経営の全体像を体系的に学んでほしいと思います。